オレンジ防衛作戦 <ハダニ襲来の巻>(気分は特撮もの)~アース製薬・やさお酢で病害虫対策を!!~
はじめに
えー、急にですが、ブログ開設当初から育てているオレンジが瀕死です・・・。
いや、瀕死とまではいかなくても、危機的な状況です。
葉がくすんだような色になり、一部は枯れはじめています。
以前から同じような状態は多少なりとも度々あったのです。
ですが、今回は葉がすべてなくなりそうな危機感があります。
よくよく葉を見ると、どうやら病害虫っぽい感じ。
たしかに、葉のところに目が痛くなるほど小さい虫が蠢いていたのを知ってはいたのですが・・・。
これはハダニか・・・!?ヽ(゚Д゚)ノ
(写真を撮っているときも赤い小さなヤツがもそもそ動いていました。)
それとハモグリガっぽい被害も・・・。
そのままにしていたら、オレンジはすべてハダニやハモグリガの餌食になりそう。
せっかく新しく枝や葉も出てきたのに、美味しくいただかれてしまう・・・。
ということで、オレンジが丸坊主になる前に防衛作戦を開始しようと思います!
農薬を初めて検討する
植物を育て始めてから今まで、農薬などは使ったことはありません。
いずれは自分で食べることを想定していることが多いので、農薬にはちょっと警戒感があるのが正直なところです。
虫や病気がつかなくなれば、心配事が少なくなるのはわかるのですが、薬を使うということはそれ以上に問題が増えるからです。
生態系の問題などからも極力農薬は使わないのが望ましいとも思うのも理由です。
そんな中で、病害虫対策のひとつとして、「自然農薬」なるものを使う方法があります。
自然農薬というのは化学的に合成された薬品ではなく、すでに自然界にあるものを農薬として使う方法です。
よくあるのは、酢(酢酸)や牛乳、焼酎(エタノール)、ハーブエキスなどでしょうか。
ネットで検索すれば作り方から使用法まで山のように出てきます。
ただ、これらは作るのが面倒だったり、作った後の保存などが問題になる場合が多いと思います。
僕も保存場所に適切な場所がないので検討してはやめることが多いです。
じゃあ、さてどうするかと考えていた時に思い出したのが、アース製薬の「やさお酢」と「ロハピ」の2つでした。
「やさお酢」と「ロハピ」の違いって?
「やさお酢」と「ロハピ」。
この2つってすごく似てるんですよねー・・・。
いや、どっちがどっちだか、わからなくなるぐらい似てるんですよ。
素人からするとどっちがいいのか本当にわからない。
ということで、一応2つの特徴を見てみましょう。
「やさお酢」の特徴
ホームページによれば、食酢100%。
人やその他の生き物にもほぼ無害 (゚д゚)!なものだそうです。
つまり「やさお酢」は自然農薬を商品化したものだということのようですね。
商品説明にも「特定防除資材*1」と書かれています。
効果については、病気の予防と直接噴霧での害虫駆除が期待できるようです。
こう見るとなかなかよさそうですが、デメリットも。
「やさお酢」はその名の通り「酢」ですから、噴霧後にお酢のくさい臭いがするということ。
近隣の家が近かったり、家族がいたりすると使いにくいかも。
でも、僕はリキダスを使っているので、お酢の臭いも少しぐらいなら大丈夫かなぁ。
「ロハピ」の特徴
「ロハピ」の特徴は99.95%が食品由来の成分だとのこと。
そのため、野菜や果物には収穫前日まで使えるそうです。
この点は「やさお酢」と違いますね。
「やさお酢」は収穫直前まで使えるのがウリでもあるので。
ただ、この「直前」がどれくらい直前なのかは、明記されてないのでわからないんですが・・・。
また、「ロハピ」は予防よりも今の被害をなくすために使うようです。
使える植物や使い方は「やさお酢」同様で、いろんな虫や病気に効くのはほぼ同じのようです(ロハピのほうが適用範囲は少し広い)。
「やさお酢」よりもいいのは、ココナッツ由来だかなんだかで、においがほぼない点。
これは室内で使うときにいいですね!
どっちを使う?
で。
今回は結局「やさお酢」を使ってみることにしました。
理由は①害虫駆除と予防の両面で使えるということと、②特定防除資材指定で安心して使えることです。
においについては、屋外のベランダでの使用のみなので、今回はあまり考慮しませんでした。
家族からとかから苦情が来たら、考えます。
やさお酢を使ってみました
9月25日(散布初日)
さて、この日から使いはじめです。
午前中の涼しい間に散布していきます。
えーっと・・・、sprayで近くに広く散布、JETで遠くまでピンポイントね。
じゃあ、すぐ近くに散布だから、sprayか・・・
って、ピンポイントしか散布できない・・・Σ(゚д゚lll)ガーン
じゃあ、JETで・・・!!
って、全然変わらーん!!
仕様?ねえ、仕様?
それとも、不良品つかまされた?
・・・とりあえず、散布だ。
まずは、葉の表に散布して、その後、葉の裏もしっかり散布!
・・・いや、JETでしか散布できないと、すごく散布しづらい・・・
どんどん液がなくなっていくのもわかるし・・・
あと、酸っぱいにおいが、けっこうするなぁ・・・
と、まあ、ちょっとしたトラブルがあったものの、一応しっかり散布できました。
噴霧直後はベランダがお酢まみれになってお酢くささが気になりましたが、程なく気にならなくなりました。
2021年9月27日
25日と同様に、散布。
今回もsprayとJETで散布が同じ。
どうやら、液量とかの関係ではなく、完全にスプレー部分の問題ですね。
これは何とかしたいなぁ・・・とぼんやり考えながら散布。
ちなみに、散布前にハダニが葉の上でウゾウゾ動いていたので、恨みを込めて「やさお酢」をドバッとかけてあげました。
葉の裏に散布するには手で葉を裏返さないといけないんですが、そうすると手・・・というか腕がお酢まみれに・・・
まあ、普通のハンドソープでにおいもさっぱり落とせるのですが、長袖とかだと服にかかりそうだなぁ ┐(´д`)┌ヤレヤレ と。
9月29日
25日と29日は午前中(10時くらい?)でも涼しかったので、午前中に散布しましたが、この日はけっこう気温が高かったので、夕方に散布。
使用法には「2~3日おきに2週間散布」と書いてあったので、土・月・水で散布すればいいかなぁと思っています。
その3日はコロナによるシフト減で仕事もお休みだし。
とりあえず、今日はハダニは見つからず。
隠れているのか、駆除されたのか・・・。
10月2日(一週間経過)
特に散布については前回までと同じ。
特記事項なし。
ただ、この段階で「やさお酢」の半分がなくなった。
え (゚д゚)!
こんな小さいオレンジ1本で半分って、消費量多くない?
僕が使いすぎ?
これは本格的にspray・JET問題を解決せねば・・・。
新たな葉の被害はなく、ハダニも見あたらず。
10月4日
散布については特記事項なし。
今日、散布してから「中身を100均の霧吹きに入れればいいのでは? ( ゚д゚)ハッ!」と気づく。
・・・次回、忘れずにやってみよう!
あと6日と8日に散布すれば、2週間をすぎるので、そのときに新芽に病害虫の被害がないか確認してみる予定に。
今の段階では、目に見える新たな被害はなさそうだけど・・・?
10月6日
特に葉の方は問題なし。
基本的に薬害みたいなものは起こりにくいようで、薬害っぽい被害はなくて一安心。
ダイソーの霧吹きで吹きかけると、しっかり広がるので、散布しやすい。
まあ、手にかかるのは同じだけど・・・。
ハダニや病気の被害は広がっておらず、大丈夫そう。
10月9日
今日で最終日。
散布開始から2週間が過ぎました。
今までの結果で問題はなさそう。
これで2ヶ月ほど効果があるらしいけど、だんだん涼しくなってきて冬になるので、効果が持続しているかはわからないかも。
11月には少し大きめの鉢に植え替え予定なので、そのときに写真を載せようと思います。
2021年11月20日
11月10日に8号鉢に植え替えました。
そのときの写真です。
薬効が持続しているのか、めっきり寒くなってハダニがいたとしても休眠期になったからなのか、とりあえず被害はないです。
それどころか若い葉がしっかりと育ち、来年の春が楽しみになってきました!
来年またハダニが出始めそうな晩春から初夏にかけて、やさお酢を使ってハダニから守れるかやってみたいと思います。
その際には追記でレポートを更新していくつもりなので、気になっている人は、また是非見に来てくださいね!
おわりに
基本的には使いやすく、効果も期待している程には出ているかなーといった感じでした。
涼しくなって来たあたりから使用しているので、はっきりとした効果がわかったわけではないかもなのですが、とりあえず元気な葉がたくさん残った点は素直に喜べます。
ただ、上述したとおり、お酢のにおいがけっこうするので、お酢のにおいが苦手な人はロハピを使うのがいいかもですね。
葉の裏まで散布すると手がお酢まみれになるし・・・。
まあ、虫や病気に困っているけど、科学的な薬剤はちょっと・・・、という人にはとてもいい選択肢だと思います。
春になる前に、1本やさお酢を購入しておくのもいいかもしれませんね!