ぼくでんのプラプラ計画!!

30代の元塾講師で日本語教師がプラプラと考えたことを、マーライオンのごとく吐き出すブログ

国語(現代文)の成績を上げたい!!点数を上げるための考え方7選!!~前編~

f:id:tsukahara28bokuden:20180427234306j:plain

はじめに

受験生のみなさん、国語(現代文)の勉強はしてますか?

こういう風に訊くと「やってなーい」か「それよりもやんなきゃいいけない科目が……」という声が、たいていの場合聞こえてきます。

「自信をもってやってます」という受験生って、本当に苦手で危機感持っている人か、国語の勉強の仕方をある程度押さえられている人くらいです。

下手をすると「そもそも国語(現代文)って勉強するものなの?」なんて言われます。

実は小学校1年生のときからず~っと国語の勉強をしているのに、知識以外の勉強は定期テスト対策だけ、なんて状態はふつう。特別に勉強するどころか、テキトーに済ませられる楽な科目だと思われてしまう始末。

まあ、理由はいろいろあるんでしょうが、たぶん一番は”われわれが日本人だから”ということでしょう。

英語みたいに文章がまったく分からなくなるわけでもないし、たいていの問題はなんとなくフィーリングで正解できちゃうし。

そんなわけで、ふつうに生活していると特別得意科目とは言わないまでも苦手とまでは言えない、なんていう中途半端な科目に。

でもそれじゃあ、いつまでたっても成績は安定しないし、少し難しい入試になると一気に崩壊することに!!

そんな風になる前に、国語に対する意識を変えて、その考え方を身につけましょう!

というわけで、国語ができるようになる考え方を7つ、ご紹介します!!

日本語と国語は別もの!?国語は外国語だと思え!!

日本語が話せるからといって、国語ができるわけじゃありません。中学生や高校生においては、むしろ外国語だと思って取り組んでもらいたいものです。

なぜなら、問題の本文を書いている人たちは、解こうとしているキミたちとはちょっと違う次元にいる人たちだから。

 

多くの場合は、例えばドコドコ大学の教授とか研究員だったり、作家の中でも実力があって”一流”とされる人たちだったりします。

で、こういう人たちの書いたものって、極端に言えば一般の人向けに書かれたものではないんです。ましてや、絶対に中学生や高校生に向けて書いたものではないわけ。

じゃあ、どんな人に向けてるかといえば、その分野の研究をしたいなぁと考えている入門者とか、そういうのに興味のある”意識高い系”の人。

だから、今から解こうとしているキミたちにとっては、ちょっとわかりにくい文章が展開しているわけです。

 

文章がわかりにくくなる原因の1つは、エラそうに使われる難しい単語の数々。なんとなくわかっても、正確な意味は、はっきりとは答えられないものが多いはず。

だから、日本語がわかっても単語がわからず内容が読み取れない、なんていう事態に陥るわけです。

さて、この状況、まさに英語の文法がわかっても長文が読めないっていう人に似てますよね。

つまり、日本語であっても外国語と同じように、使われる単語がどんな意味なのかを理解することが大切!ということ。

書いてある文章は外国語なんだという意識を持って、文章をていねいに読んでいきましょう!

 

辞書を持つのは普通!極めるなら単語帳を買え!!

上の方で国語は外国語だと思おう、という話をしました。

外国語の勉強に欠かせないのが、辞書ですよね。

なので、国語の場合も同じように辞書を1つ持っておくようにしましょう。

 

言葉をあやふやなまま勉強しても意味ないですから、まあ、普通の話です。

辞書の選び方を書くと、長くなるので詳しくは書きませんが、電子辞書なら広辞苑などが入っているので、それを使えばいいでしょう。(僕は紙媒体の方が好きですけどね。)

 

でも、実は辞書だけでは不十分。本気でできるようになりたいなら、現代文の単語帳を一冊手元に置きましょう!

なぜなら、学者先生の使う言葉の意味は、一般的の辞書的な意味と違うことがあるからなんですね。

基本的に辞書に書かれた言葉の意味は、一般人に向けた当たり障りのない意味ですが、本文の単語はより狭い意味だったり、専門的な意味で使われている場合があります。

だから、辞書だけだと本文の意図した意味と、どうしても微妙なズレが生まれてしまうわけです。

 

そんなときは、辞書ではあまり意味はないので、現代文用の単語帳を調べてみるようにしましょう。

多くの場合は普通の辞書なんかよりも詳しい解説が載っています。

その言葉の意味ももちろんですが、類義語や対義語、言葉の背景がわかったりして、本文の内容をより深く知るための助けになるはずです!

 

で、肝心の単語帳の選び方ですが、受験用のものを選べば基本的にどれを選んでもOK。

自分で実際に見てみて、読みやすいものや調べるのが苦にならないものを選びましょう。他のものよりも明らかに単語数が少なかったり、マイナーすぎる出版社のものは避けた方が無難です。

 

たとえば以下の単語帳なら、内容的にはまったく問題ないでしょう。

読解を深める現代文単語〈評論・小説〉現代文キーワード読解[改訂版]

ことばはちからダ!現代文キーワード―入試現代文最重要キーワード20 (河合塾SERIES)読み解くための現代文単語(評論・小説) (シグマベスト)

 

閑話休題 ~前編のおわりに~

いかがだったでしょうか?

「国語(現代文)の成績を上げたい!!点数を上げるための考え方7選!!~前編~」はとりあえずここまで。

国語に対する考え方が少しでも変わって、皆さんの成績が少しでも上がればと思います。

 

さらにこの後の中編では実際に読むときの注意点、後編では普段からできる国語の勉強法を紹介していきます。

まだ、受験は始まったばかり。今から夏に向けて頑張りましょう!!

……中編、後編へと続きます。

f:id:tsukahara28bokuden:20180427234405j:plain